新型コロナウイルス感染症の世界的なパンデミックにおけるパリ・オペラ座のバレエダンサーたちの葛藤の日々と、新エトワール誕生までの軌跡を追ったドキュメンタリー。 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で閉鎖を余儀なくされたパリ・オペラ座。それまで1日6~10時間踊っていたダンサーたちは、過酷な試練と向き合うことになる。3カ月間の自宅待機を経て、2020年6月15日にクラスレッスンが再開。最高位のエトワールたちはルドルフ・ヌレエフ振付の大作「ラ・バヤデール」の年末公演に向けてレッスンを重ねるが、感染再拡大によって無観客配信が決まり、初日が千秋楽となる幻の公演となってしまう。心技体がそろう絶頂期が短いダンサーたちにとって、それは落胆の決断であった。そんな中、新エトワールが誕生する。 映画では閉鎖からの復活の日々をカメラに収め、ダンサーたちの心境に寄り添いながら、ひとつの舞台が完成されていく過程を映し出す。